疲労骨折は、健常な骨に対して同一部位に繰り返し外力が加わることで生じる骨折です。１回では骨折には至らないような小さな外力が同一部位に反復して加わることで、まず微小な骨折を生じ、やがて明らかな骨折に至ります。

疲労骨折には、尺骨疲労骨折、肋骨疲労骨折、脊椎分離症、骨盤疲労骨折、大腿骨疲労骨折、脛骨疲労骨折、腓骨疲労骨折、踵骨疲労骨折、舟状骨疲労骨折、中足骨疲労骨折などがあります。これらの発生部位は競技種目や動作との関連が強く、練習方法や練習量(運動量)を検討する必要があります。

疲労骨折で特に多くみられるのは、肋骨疲労骨折、脛骨疲労骨折、踵骨疲労骨折、中足骨疲労骨折です。

肋骨疲労骨折(あばら骨)は、ゴルフや野球のスイング動作(腕や体幹の横振り動作)で発生します。また、剣道やウエイトトレーニングの動作(腕の縦・上振り動作)でも発生します。

脛骨疲労骨折(スネの骨)は、陸上競技などランニング動作で発生します。また、バスケットボールやバレーボールなどの跳躍動作でも発生します。

踵骨疲労骨折(カカトの骨)は、陸上競技や長距離歩行などの着地の衝撃やアキレス腱の牽引力により発生します。

中足骨疲労骨折(足の甲の骨)は、陸上競技、バスケットボール、バレーボール、剣道、サッカーなどの踏み込み(着地)動作で発生します。

原則は、運動量を制限し、局所の安静を保ちながら経過観察をして骨の癒合を待ちます。

しかし、少しでも早くスポーツなどに復帰するためには、骨癒合促進、関節可動域の改善、筋力低下防止、心肺機能低下防止などの療法が必要です。

浜見山接骨院では、骨癒合期間を短縮させるために超音波骨折治療器を使用します。電気療法(痛みを和らげる・筋肉の緊張を緩める・筋肉の反応の改善・筋力アップなどを目的とした)を行います。手技療法は当院オリジナル軟膏(症状や気候などによりブレンド・使い分け)によるマッサージを行います。患者さんの状態(症状)によっては、筋膜リリース療法、ラジオ波温熱療法、ショックマスター(拡散型圧力波療法)、楽トレ筋肉トレーニング療法を行います。固定療法は、患部を安定させるためのパッド固定、サポーター、テーピング、インソール(足底板・靴の中敷き)などを使用します。